2008/03/20

	+著書名	ZOO 2
	+ジャンル	ホラー短編集
	+著者名	乙一
	+出版・発売	集英社
	+発行年月	2006/05
	+定価（税別）	440円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。
目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?(「落ちる飛行機の中で」)など、いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。
文庫版だけのボーナストラックとして、単行本に入っていなかった幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。

「血液を探せ!」
「冷たい森の白い家」
「Closet」
「神の言葉」
「落ちる飛行機の中で」
「むかし夕日の公園で」

コメント

「ZOO 1」と同じく短編集なのでそれぞれ短い感想を。

「血液を探せ!」
刃物で刺されるといった内容はミステリーなのに、喜劇のような表現で書かれているのが笑えます！
登場人物もなかなか個性的で面白いです。

「冷たい森の白い家」
文庫のあとがきに、「大人向けのグリム童話のような作品」とありました。
人間として扱われない人間が、森で暮らすことになるのですが……。
グロテスクな表現の中に光る、森の静けさ、死体の白さの美しさ、などが印象的な作品です。

「Closet」
些細なことで殺してしまった死体を取り合えずクローゼットの中に隠した……、というようなお話。
まさにホラーミステリー！
結末を想像しながら読んでいても裏切られるでしょう！

「神の言葉」
ある日自分の言葉の命令で、何でもその通りになってしまったら……。
かなり好きな内容でおすすめです。

「落ちる飛行機の中で」
実際に舞台にもなった作品！　あっという間に読み進められてしまうほど引き込まれる展開はすごい！
笑える箇所も多々あり、おすすめです！

「むかし夕日の公園で」
ありきたりなようで案外無かったお話です。
夕焼けの公園の砂場の正体は……。是非読んでみてください！

関連リンク

映画「ZOO」公式サイト（別窓）
原作を読んだ人も読んでいない人もおすすめの映画です。

Web Otsuichi（別窓）
集英社による乙一さんのサイトです。