2008/04/30
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+著書名
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夏と花火と私の死体
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+ジャンル
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ホラー
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+著者名
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乙一
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+出版・発売
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集英社
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+発行年月
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2000/05
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+定価(税別)
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440円
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基本情報・あらすじ
九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。
こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。
次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?
恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。
第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞作。
コメント
死体の視点で話が進んでいくという展開はこの一冊しかないでしょう!
無邪気んじゃ子どもが死体を隠す場所を探し続ける様子は異様でありながらも、頭に映像が焼きつきます。
夏の季節の美しさ、夏の夜の寂しさなど、夏の細かい描写がとても美しく大好きです!
ホラーではありますが、この独特の展開の文庫は、ホラー好きはもちろん苦手な方も必見です。
短編の「優子」という作品も含まれています。
ある屋敷に使える女性視点で話が進みます。
何年も仕えている旦那様の奥様「優子」に一度も会えないことを不思議に思い、入ってはいけない部屋に入ってしまった……。
というようなお話。
作品に一捻りが加えてあり、短編ながら印象に残る作品です。
「夏と花火と私の死体」と同じくらい大好きな作品です!
関連リンク
Web Otsuichi(別窓)
集英社による乙一さんのサイトです。