+著書名 | DSJ ―消える街― | |
+ジャンル | 新感覚ミステリィ | |
+著者名 | ふかわ りょう | |
+出版・発売 | 宝島社 | |
+発行年月 | 2007/05 | |
+定価(税別) | 1200円 |
ストーリー | |
キャラクター | |
総合評価 |
物語の舞台は、どこにでもあるような平凡な街。
その街から、ある日を境に少しずつ何かが消えていく…。
小説よりも活字の大きさが大きめに印刷されていて、約200ページなので、すらすらと読めてしまいます。
テンポよく読めた理由には他にもいくつかあります。
まず、短い小説にしては登場人物が多いながらも、その一人一人が個性的だからです。
女子高生や大学生、会社員、タクシー運転手、など、日常に必ずいる人物も「あぁ、周りのあの人に似てるかも」とつい思ってしまうほど、読者が想像しやすいキャラクター設定になっています。
2つ目に、会話が全体的に多いことです。
「」があまり続きすぎると逆にテンポが悪くなったりしてしまいますが、違和感なくさらりと読めてしまいます。
それも前に挙げた個性的なキャラクターによる会話だからでしょう。
「少しずつ消えていく物語」といえば、週刊ジャンプの連載が話題となり映画化もされた「DEATH NOTE」を想像します。
少し内容は似ているのですが、そこは小説の面白いところで、著者や展開により色々な感じ方があります。
読み進むにつれてどんどん惹かれていく展開に、驚きのラスト!
SFチックでもあり、ミステリィでもありサスペンスでもある。
そんな不思議な世界が味わえる小説です。
「週間ふかわ」ふかわりょう 公式ブログ(別窓)
ふかわさんの公式ブログです。素敵な写真と一緒に私生活のことも書かれていたりします。