森博嗣 Vシリーズ

黒猫の三角

2007/05/08

+著書名 黒猫の三角
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 1999/5
+定価(税別) 880円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第1巻。

「野放しの不思議が集まる無法地帯」アパート阿漕荘の住人、保呂草探偵に奇妙な依頼が持ち込まれた。
連続殺人鬼の魔の手から一晩ガードして欲しい、というのだ。
ここ数年、那古野市には「数字にこだわる」殺人犯が跋扈している。
依頼人には殺人予告が送られていた!衆人環視の中、密室に入った依頼人の運命は。

コメント

他シリーズのS&Mシリーズの次ぎに森先生が執筆されたシリーズです。
実は私がミステリィ小説にハマったきっかけとなった作品が、この「黒猫の三角」なのです。
初めてミステリィというジャンルを小説で読みました。
ハラハラドキドキというより、謎解きの世界に引き込まれる感じです。

キャラクターが非常に個性的で、特にれんちゃんこと小鳥遊練無の人格にはベタ惚れです!
主人公の女性瀬在丸紅子さんはS&Mシリーズの西之園萌絵ちゃんとちょっとかぶっている気もしないでもないです(汗)
天才的な発想の自称科学者の美しい女性。
それだけで人を引きつけるキャラクターであるといえるでしょう。
シリーズを通して名脇役がぞくぞくと登場しますよ!
トリックはシリーズを読み終えた今では、なかなか単純といえば単純だったかも。
一冊を読み終えたときの感想は、「うああー!?」 という感じでした。
……ってわかりずらいですね(汗)
このVシリーズ。10巻全て読み終えるとこの1巻の幕開けがいかに衝撃的だったかわかると思いますよ。

人形式モナリザ

2007/05/08

+著書名 人形式モナリザ
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 1999/9
+定価(税別) 800円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第2巻。

蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。
二年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者。
その未亡人が語る「神の白い手」。
美しい避暑地で起こった白昼夢のような事件に瀬在丸紅子と保呂草潤平ら阿漕荘の面々が対峙する。
大人気Vシリーズ第2弾。

コメント

新しいキャラクターである森川素直くん、祖父江七夏さんが登場します。
なかなか好きなキャラクターです(笑)
森川くんは素朴な人格の人をさっぱり表現しています。
祖父江さんはVシリーズでは欠かせない女刑事です!

ストーリーはやや宗教的な思想のように感じました。
悪魔、天使などの作品に興味がある方はかなり気に入るのではいないでしょうか。
トリックはなかなか斬新で読みごたえがありました。
シリーズ通してで見ると、作品全体の印象は少し薄いものになってしまっているかも。
この2巻目あたりから誰かさんたちの恋絡みがおもしろくなってきますよ!

本の裏には「ラストの一行で、読者を襲う衝撃の真実!」と書いてあります。
驚かされました(汗)

月は幽咽のデバイス

2007/05/08

+著書名 月は幽咽のデバイス
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 2000/1
+定価(税別) 800円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第3巻。

薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙な噂があった。
瀬在丸紅子たちが出席したパーティの最中、衣服も引き裂かれた凄惨な死体が、オーディオ・ルームで発見された。
現場は内側から施錠された密室で、床一面に血が飛散していた。
紅子が看破した事件の意外な真相とは。

コメント

シリーズで一番ドキドキしながら読んだ作品です。
オオカミと月がテーマになっています。
ミステリィの中に幻想的な描写を美しく盛り込むのも森先生の特徴なのかも。

トリックがかなり奇抜で、「えっ!」という感想です。 私が好きなれんちゃんこと小鳥遊練無くんのアクションシーン満載です(笑)

夢・出逢い・魔性

2007/05/08

+著書名 夢・出逢い・魔性
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 2000/5
+定価(税別) 820円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第4巻。

20年前に死んだ恋人の夢に怯えていたN放送プロデューサが殺害された。
犯行時響いた炸裂音は一つ、だが遺体には二つの弾痕。番組出演のためテレビ局にいた小鳥遊練無は、事件の核心に位置するアイドルの少女と行方不明に…。
繊細な心の揺らぎと、瀬在丸紅子の論理的な推理が際立つ、Vシリーズ第4作。

コメント

作品タイトルの「夢・出逢い・魔性」、サブタイトルの「You May Die in My Show」、作品中に出てくる「夢で逢いましょう」 言葉遊びになっていて、見事に作品に沿っています。
目次の項目の言葉もマジックショーの一連のような印象でおもしろかったです。

またまた小鳥遊練無くんが活躍します、というかほぼ主役です(笑)
その他魅力的なキャラクターも多々でますし、全体を通して楽しく読めました。
保呂草さんがあんなこと(謎)をしはじめますよ!

魔剣天翔

2007/05/08

+著書名 魔剣天翔
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 2000/9
+定価(税別) 840円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第5巻。

アクロバット飛行中の二人乗り航空機。
高空に浮ぶその完全密室で起こった殺人。
エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣をめぐって、会場を訪れた保呂草と無料招待券につられた阿漕荘の面々は不可思議な事件に巻き込まれてしまう。
悲劇の宝剣と最高難度の密室トリックの謎を瀬在丸紅子が鮮やかに触き明かす。

コメント

森先生のサイトを見てみると模型飛行機の紹介もされていて、飛行機が好きなのかな、と感じます。
この作品は折り返し地点にして、勢いがますます加速します!
またまた小鳥遊練無くん大活躍です。
個人的には保呂草さんの行動が大好きなので読んでいてワクワクする展開になってきました。
空中のアクロバット描写は必見です。

恋恋蓮歩の演習

2007/05/08

+著書名 恋恋蓮歩の演習
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 2001/5
+定価(税別) 840円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第6巻。

世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太の自画像を巡る陰謀。
仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草と紫子、無賃乗船した紅子と練無は、完全密室たる航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。
交錯する謎、ロマンティックな罠、スリリングに深まるVシリーズ長編第6作。

コメント

保呂草さんと紫子さんの絡みが読みごたえありました。
そしてなにより、保呂草さんが……あっー! です!
この作品で保呂草さんに心を奪われた方も多いと思います。
トリックはもう凄すぎて言葉を失います。
個人的にはシリーズ中トップクラスのお気に入り度です!

六人の超音波科学者

2007/05/08

+著書名 六人の超音波科学者
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 2001/9
+定価(税別) 820円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第7巻。

土井超音波研究所、山中深くに位置し橋によってのみ外界と接する、隔絶された場所。
所内で開かれたパーティに紅子と阿漕荘の面々が出席中、死体が発見される。
爆破予告を警察に送った何者かは橋を爆破、現場は完全な陸の孤島と化す。
真相究明に乗り出す紅子の怜悧な論理。
美しいロジック溢れる推理長編。

コメント

このあたりから紅子さんファンになった人も多いかと思います。
小鳥遊練無くんがぁぁ! というストーリーです(謎)
実はこの作品、第8巻の「捩れ屋敷の利鈍」に少し続いています。
ここは一気に読んでしまうのがいいかもしれません。
超音波やらなんやらでトリックがやはり理系チックです。
そこが楽しいんですよね!

捩れ屋敷の利鈍

2007/05/08

+著書名 捩れ屋敷の利鈍
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 2002/01
+定価(税別) 760円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第8巻。

秘宝“エンジェル・マヌーバ”が眠る“メビウスの帯”構造の捩れ屋敷。
密室状態の建物の内部で死体が発見され、秘宝も消えてしまった。
さらに、完璧な密室に第二の死体が!招待客は保呂草潤平、そして西之園萌絵。
探偵は前代未聞の手法によって犯人を言て当てる。

コメント

7巻目「六人の超音波科学者」に少し続いてます。
S&MシリーズがこのVシリーズとリンクする作品です。
懐かしいキャラクターが登場します!
この二つのシリーズが同じ時系列で書かれていたとは!

なぜ捩れ屋敷かというと、「メビウスの輪」をモチーフにした巨大建築物が登場します。
数学的に不思議だらけのあのメビウスの輪を構造物にして登場させてしまうなんて、さすが森先生です。

朽ちる散る落ちる

2007/05/08

+著書名 朽ちる散る落ちる
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 2002/05
+定価(税別) 920円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第9巻。

土井超音波研究所の地下、出入りが絶対に不可能な完全密室で、奇妙な状態の死体が発見される。
一方、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていた。数学者小田原長治の示唆で事件の謎に迫る瀬在丸紅子は、正体不明の男たちに襲われる!
前人未踏の宇宙密室!ますます冴える森ミステリィ、絶好調Vシリーズ第9弾。

コメント

もはや9巻目に突入するとキャラクターの関係があと1巻でどう動いてくるかが気になってきます。
トリックは言わずもがな理系チックですね。
紅子さんはやはりかっこいい系の主人公なのかもしれません。
内容は、10巻が気になってあまり頭に入ってこなかったのは内緒です(笑)

赤緑黒白

2007/05/08


+著書名 赤緑黒白
+ジャンル ミステリィ
+著者名 森博嗣
+出版 講談社
+発行年月 2002/09
+定価(税別) 1080円

ストーリー
キャラクター
総合評価

基本情報・あらすじ

瀬在丸紅子シリーズ、通称Vシリーズ(全10巻) 第10巻。

深夜、マンションの駐車場で発見された死体は、全身を真っ赤に塗装されていた。
数日後保呂草は、被害者の恋人と名乗る女性から、事件の調査を依頼される。
解明の糸口が掴めないまま発生した第二の事件では、色鮮やかな緑の死体が…!
美しくも悽愴な連続殺人! 快調Vシリーズもクライマックスの第10弾。

コメント

もうめちゃくちゃ面白かったです!
トリック、ストーリー、展開、どれをとっても素晴らしいです。
9巻分読んできた人にとっては目次のキャラクター紹介で、「!?」ってなりますよ!

S&Mシリーズより先にこのシリーズを読みましたが、十分楽しめます。
ラストにふさわしい作品でした。
1巻から読んできて本当によかったと思える作品です。
全10巻ですが、思った以上にすらすら読めてしまうことでしょう。

ミステリィ作品に少しでも興味を持たれた方は、ぜひ森先生のシリーズを読んでください。
私がミステリィにハマったように皆様もハマること間違いないです!
Vシリーズ作品の締めくくりということもあり、★評価もめちゃくちゃ高めです(笑)

関連リンク

森博嗣の浮遊工作室(別窓)
森先生自らが運営するサイトです。森ファンの方は必見ですね!