+著書名 | まどろみ消去 | |
+ジャンル | ミステリィ | |
+著者名 | 森博嗣 | |
+出版 | 講談社 | |
+発行年月 | 1997/07 | |
+定価(税別) | 760円 |
ストーリー | |
キャラクター | |
総合評価 |
大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。
ビルの屋上に案内された参加者たちは、離れた建物の屋上で、三十人のインディアンが踊っているのを目撃する。
現場に行ってみると、そこには誰もいなかった。
屋上への出入り口には見張りが立てられていたというのに!参加者たちはこの謎を解くことができるか!?(「誰もいなくなった」)
私が最も好きなショートショートの作家は、星新一先生です。
星先生の作品はほとんど読んできたのですが、随分昔からで量も多いのでHPにはアップしないかも(汗)
ずっと森先生の長編を読んできた私にとって、初めての短編集は案外違和感無く読めました。
一話一話が短いのでさっくりと読めるのが短編集の良いところ。
どれも長編に劣らない森ワールドが広がっていて、ファンならば絶対に楽しめる一冊です。
中でも「虚空の黙祷者」という作品がお気に入り。
夏の柔らかな世界観に、短編ながらまさに「ミステリィ」な一作。
あらすじとして挙げた、大学ミステリィ研究会のお話「誰もいなくなった」は、S&Mシリーズの主人公「西之園萌絵」とその仲間たちが登場する、ファンにとっては嬉しい作品。
読めば読むほど味の出る「純白の女」については、短編でここまで謎めいたストーリィとはさすが森先生です。
短編でも理系著者ならではの言い回しがあり楽しめました。
長編に比べてしまうと、キャラクター描写が非常に薄く感じますが、それも短編ならではの読者の発想に任せた構成で、これはこれでグーです。
+著書名 | 地球儀のスライス | |
+ジャンル | ミステリィ | |
+著者名 | 森博嗣 | |
+出版 | 講談社 | |
+発行年月 | 1999/01 | |
+定価(税別) | 840円 |
ストーリー | |
キャラクター | |
総合評価 |
お気に入りの作品はいくつかあります。
「片方のピアス」は双子が登場するちょっぴり不思議な恋物語。
キャラクター描写も素敵でした。
「素敵な日記」はSFチックな展開で、私としては大満足な作品!
この短編集「地球儀のスライス」で好きな作品は、「河童」です。
短編ながらここまでミステリィな展開を生むとは脱帽します。
登場人物の心理描写がとても深く書かれていて、全体を通してもすっきりとしたまとまりになっています。
短編集なので、忙しいときでも読めてしまうミステリィ。
おすすめです!
短編なのでキャラタクター評価は薄くなりがち(汗)
+著書名 | 今夜はパラシュート博物館へ | |
+ジャンル | ミステリィ | |
+著者名 | 森博嗣 | |
+出版 | 講談社 | |
+発行年月 | 2001/01 | |
+定価(税別) | 880円 |
ストーリー | |
キャラクター | |
総合評価 |
一冊全てを評価すると低めですが、個人的に大好きな作品が「私はこの崖のアウトライン」
これは、断崖絶壁が舞台で、男と青年の過去と未来が交錯する、ちょっぴり不思議なミステリィ。
絶壁の描写や、物語後半の驚きの展開の描写などがとても素晴らしいと思います。
ページ数も20ページだけですので、森博嗣さんのミステリィを味わうには最適な一編です!
是非書店で見かけたら手にとって読んでみてください。
「卒業文集」も独特の手法で面白かったです。
出席番号と氏名が書かれて、まさに卒業文集のように様々な人物が、学校の先生に感謝の文を寄せているというものです。
読み直してしまうこと間違い無いラストでしょう!
+著書名 | レタス・フライ | |
+ジャンル | ミステリィ | |
+著者名 | 森博嗣 | |
+出版 | 講談社 | |
+発行年月 | 2006/01 | |
+定価(税別) | 880円 |
ストーリー | |
キャラクター | |
総合評価 |
他短編集と比べると、ミステリィが楽しめる作品はあまり無いように思えます。
あくまで森ワールドのファンの方が楽しむための本であり、この一冊以外のシリーズものから森ワールドに入るといいかもしれません。
「証明可能な煙突掃除人」はちょっぴり雰囲気が好きでした! 都市伝説みたいなお話が好きな方はいいかも。
「砂の町」は終わり方がとても切なくて余韻が良い感じです。やはり森ワールドが好きな方は楽しめる一作です。
全体的に他短編集の方がミステリィ色が強いので、この一冊はいまいちかなという感想です。